冷凍餃子と住宅

昨日から大騒ぎとなっている中国産冷凍餃子。以前、ミートホープ事件が報道された同時期、ある食品流通関係者から聞いた話しだが、もはや製造会社のモラルだけではやっていけない状況にあるという。

一円でも安く購入したい消費者の要求に答えなければならない為、大手スパーや飲食店から卸業者への強烈なコストダウンや価格競争を迫られ、当然そのシワ寄せの多くは製造元や原料調達元へ及ぶ。

住宅も同じことが言えると思う。「少しでも安くていい家を建てたい」という消費者心理は私も当然のことだと思う。しかし、工務店の立場からすると、とことん他社と競合させて極めて安く家を建てることになり、満足気な消費者の方に対し、私は、「本当にお得な買い物をされたと思いですか?」と質問したくなる。

大幅にダンピングし、受注した業者と施主さんとの関係が悪化したという話しは業界内ではよく聞く話しである。

住宅を施工するにあたり、第三者検査機関等による検査基準があるにせよ、家は車と違い全ての工程を工場で生産することはできない。どうしても最後は「造り手」によって左右されることになる。極限のコストで受注する業者の下に、いい仕事を残したいと思う職人が来るだろうか?もし、あなたが業者や職人だとしたら・・・。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充

2008 年 1 月 31 日

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