数年ぶりに神戸に行って来ました。西洋館は輸入住宅のルーツであり、造り込まれた建物は、見る度に新たな発見があります。西洋建築の法則に基づいた通りの細部納まりに納得する部分も多数あれば、稀にこの細部の納まりは、携わった技術者や職人たちも、仕上がってからイマイチと思っただろうなぁという部分もあります。

いずれにして建築様式をベースとして建てられた建物は時代を超えてもその美しさは全く衰えず、いつまで経っても人々を魅了し続け、古くても入場料を徴収できてしまうことがそれを証明しています。

北野の言えば、先日、世界仰天ニュースで紹介された8番館のサターンの椅子で話題となり、全国より8番館に押し寄せていました。平日の11時で90分待ち。土日はおそらく3倍以上でしょう。しかし、左側の男性の椅子の方はガラガラで長蛇の列を横目にストレートで椅子に座ることができました。この時ばかりは、長蛇の列に彼女と並ぶ男性が気の毒に思えました。

この長蛇の列に並ぶ女性の願い。素敵な彼氏ができます様に・・・。そんな願いが多い様に思いますが、願いの全ては『幸せ』や『心の充足』に繋がったものではと感じました。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充