弊社の二代目、現会長が家づくりをお手伝いさせて頂いたK様のご両親。K様のお父さんは弊社会長の恩師だったそうです。恩師の家づくりをお手伝いしてから数十年を経た今、K様の息子さんの家づくりのお手伝いをさせて頂いております。

弊社のミッションの中に『子々孫々へと繋がる仕事』というものを掲げております。私で三代目となりますが、四代目への継承は私の最大の使命だと考えております。そして私の中での継承の定義は、単なる事業の継承では無く、『ご縁を頂いたお客様も子々孫々へと継承していく』ことだと考えております。

話は余談となりますが、今年の4月19日、創業者浅井正一が104歳で亡くなり、(安城市では二番目の長寿でした)葬儀は家族葬にてひっそりと執り行ないました。

私としては、三代に渡って大変お世話になったお客様のY様のお婆さんにだけは、お伝えしなければと思い、ご連絡申し上げました。杖をつきながら自宅に焼香に越られたY様のお婆さんは、『安城に二十歳でお嫁に来て、知り合いが全く居なくとても心細かった中、本当にお爺さんにはよくしてもらいました』とお話しされました。

そして、震える手で懸命に写経した般若心境を優しく棺に入れてくれました。浅井正一にとってもこれ程嬉しいことはなかったと思います。

こんなにいいお客さんを継承してくれた創業者及び先代に感謝と共に、それを私も四代目へと継承しなければと固く誓った瞬間でもありました。