料理と家づくり
先日、妻が不在の際、子供たちに冷凍ギョーザを作る機会があった。
「おとうの作る餃子はマズイ!!」
ムッとしたが、確かに焦げ具合も味も妻の作る餃子とは違いかなりイマイチである。
同じ冷凍餃子でも、作り手によってこんなにも違ってしまうことに気付いた。
冷凍餃子と比べ、家の場合は、設計から異なる。同じ建材を使用して同じ建築費用を要しても完成した家は全くの別物となってしまう。勿論、ユーザーの満足度も。
料理も家づくりと同様だと気付いた。
2008/09/18
高気密高断熱住宅に思うこと
これから家を建てようとされる方皆様、高気密高断熱に関心を持たれている。ただ、ユーザーの多くが高気密高断熱住宅にすれば、快適な家になると勘違いされていると思う。
この話しをすると皆さん驚かれるが、どんなに断熱性能に優れていたとしても、それは熱伝導が遅いだけであり、室内を冷暖房出来るシステムが完備されていなければ、いずれ外部の熱は伝わってくる。
弊社の事務所には次世代フロンを使用した現場発泡のウレタン断熱材が施工されている。真夏でも全館空調システムの温度を下げると、途端に寒くなる程の断熱性能がある
帰社時に空調システムを切ったとしても翌日の10時頃までは、極めて快適に過ごすことが出来る。しかし、それ以上空調を止めておくと今度は熱がこもり始める。これはどの様な断熱材でも同様の現象が起こる。昨今では米国より遮熱という考え方も加わり、この様な熱のこもり対策に極めて有効な施工方法も認知され始めてきた。しかし、超高性能な断熱材+遮熱材を使用したとしても、高気密高断熱の住宅には空調システムがなければ、全館を快適な環境にすることは無理である。
高気密高断熱を売りにする会社の中には、「弊社の建物は超高気密高断熱+24時間換気システムがあるので、ルームエアコンが2台程度で家中が快適に過ごせます」とうたっているところもある。しかし、本当だろうか?おそらく、その方自身が同様の家に暮らし、体感された経験談ではないと思う。計算上の机上論ではそうかもしれないが、実際にその様な条件で全室をむら無く快適にすることは出来ない。
おそらく、超ハイスペックな断熱仕様にする為の費用が掛かり過ぎ、本体価格が高くなり、コスト的な制約の為、全館空調を導入することが出来ない理由からだと考えられる。
高気密高断熱を希望されるユーザーの方の最終目的は、「夏冬、家中どこに居ても快適な温度の暮らしをしたい」ということだと思う。高気密高断熱を部分的な数値だけで捉えるのでは無く、快適な暮らしの実現は、様々な要因の組み合わせだと考えて頂きたい。
2008/09/18
安城建築の標準仕様
現場の引渡しの際、お客様が「安建さんは、大手メーカーさんに比べ本当にお値打ちだと思います」とおっしゃった。
同日、これから始まる新しいプロジェクトを共にさせて頂く建築家の方も同様のことをおっしゃった。
そして、先日もツーバイフォーの構造を専門に手掛け、大手住宅メーカーでインストラクターを務めていた経験もある大工からも同様の話しを聞いていたのを思い出した。
共通する話しは、「標準仕様の基準」である。安城建築としては、当たり前の仕様だと思っていたが、実は当たり前ではないらしい。内容としては、以下のことが思い当たった。
□より耐震性の高い建物にする為に、正式な北米式インチフィートモジュールと組み立て方法の採用(一般的に多いのは、モジュールだけ採用し、レッカーによりパネルで造られる工法)
□キシミの無い階段にする為に、構造材での階段下地の作成、その後化粧材を取り付ける(一般的には、化粧材のみで造られる)
□建物合成をより高める為、小屋裏床面の全面合板張り(一般的には張らない)
□開放的な室内空間を実現する為に、1階部分の天井高2m70cm標準採用(一般的に多いのは2m30cm)
□冷凍庫に使用される発泡率硬質ウレタンの採用(一般的に多いのはサクサクの水発泡タイプ)
□北海道で生産される断熱性とクオリティーの高い樹脂サッシ断熱ペアガラス(アルゴンガス入り)+UVカットガラスの採用(一般的にはアルミのペアサッシ)
□輸入住宅になくてはならない、室内の壁の角が丸い純粋な北米式ドライウォール工法の採用(一般的には、メッシュ状の目地処理テープを使用した簡易パテ処理)
□入居後の無駄な出費を押さえる為、リビングポーチ部分の腐らない樹脂デッキ材の採用(一般的には米杉材等の油分の多い木材を使用するが、腐食により、長くて10年で取替えなくてはならなくなる)
□全館空調のベストな組み合わせの実現する為、顕熱熱交換型第一種計画換気システム (ロスナイ型)の採用(一般的には、コスト優先の第三種換気システムが採用されてい る)
□高級感を演出する為、大型の巾木(床と壁の取り合い部分に取り付ける化粧材)及び大型のケーシング(窓やドアの枠の化粧材)の採用(一般的にには、小型のものが多い)
2008/09/15
間もなく、弊社モデルハウス近くのクラフツマンスタイルの家が完成。
今回ご依頼頂いたお施主様の奥様のご実家は、弊社の先代が28年前に造らせて頂いたお客様だった。その家で生まれ育った娘さんが、嫁ぎ、新たなご家族を持たれ、ご自身のマイホームを弊社にご依頼頂いた。地域工務店にとって極めて嬉しい循環だと思う。
旦那様からも、「入居後も、もっと大きな看板を付けておいてもらって構いませんから!」と嬉しいお言葉を頂き、そのお気持ちに深く感謝。
今回の家は、ハワイの郊外に建つクラフツマンスタイルをモデリングし、カラーリング次第で、明治村に移築しても溶け込む、少々和のテーストも感じられるクラシックデザイン。どことなく懐かしさを感じ、道行くご年配の方にも好評だと、現場の職人も話してくれた。

2008/09/12
見学会を終えて
小牧の見学会もお施主様のご好意によりお陰さまで沢山のお客様にお越し頂き心より感謝。
お施主様から今回のご好意の経緯を伺った。
「階段を上っていく時、いつも木全さん(職人)の顔を想い出します」
「トイレにこもって細かな装飾を懸命に塗っている夏目さんを見た時、思わず抱きつきたくなりました。職人さんの為にも是非皆さんに観て頂きたいと思いました」
同じチームの同じ職人が造ることがお施主様と造り手との距離を縮めていると感じた。
ご見学頂いたお客様の中には、遠方より、わざわざ差し入れ持参で起こし下さった方もみえ、お心遣いに感謝を通り過ぎ感激。
あるOBのお客様は、これから家づくりをされるお客様と楽しそうに話され、またあるOBのお客様には、「専務、名刺を下さい!」と言われ、私が「えっ今更どうして・・・?」と思っていると、「安建は宣伝しないので、代わりにしますから・・・」とMさんは仰った。
いつもと同じコメントになってしまうが、安城建築の最大の特徴は、いいお客様に恵まれていることだと思う。
お施主様の奥様がぽつりと言われた。「これから安建さんは益々お忙しくなっていかれると思います。でも、大きくなって欲しくはありません」と。以前、同様のことを他のお客様からも言われたことがある。「安建さんは、私だけの小さなブランドであり続けて欲しい」と。
安城建築(私)が目指しているのは、北米のスーパーホームビルダー(工務店)。
20年前に米国のある小さなホームビルダーを訪問すると、ジーンズ姿の社長が自ら運転する大型ピックアップトラックで彼らの造ったカスタムハウスを案内してくれた。到底大手メーカーには造れないだろうと思われる住宅を少人数で造っていた。訪問したお施主様も大変満足され、彼らがとても誇らしげに思えた。
彼らのライフスタイルの中に溶け込んだビジネススタイルに惚れ惚れした。私が目指す方向性はこれからも変わることは無いと思う。

2008/09/10
受注増に伴い、ハウスアドバイザー(営業マン)募集
先日、マイホームを計画中のお客様が「安建さんは、家は造っているけど、家を売っていない」とおっしゃいました。この真の意味をお解かり頂けるのは、ごく一部の方だけかもしれない。
このお話しを私のメンターに伝えた処、「それは究極の言葉だね~」と言われた。
私たち安城建築の取り組みの全ては、お客様も携わるスタッフメンバーも「家づくりを通して心が満たされ始めた」という部分に繋がっています。その為に我々は、常に学習し輸入住宅の各専門分野においてマスターにならなければならないといけないと考えています。
世の中には数多くの仕事がある。しかし、多くの人々は苦行の代償として今の仕事に耐えている気がする。想像して欲しい。あなたが自身の能力を開花し、いいお客様と共に、楽しみながら仕事をしている姿を・・・。それはもはや夢物語ではありません。
自分が携わる仕事の中で、「暮らす方が真の幸せに出逢える瞬間」を目の当たりにすると形容し難い幸福感に包まれます。しかし、凄腕の営業マンでもその様な経験は殆ど無いかと思う。
上記に共感され、実務経験がある方は、代表の浅井までご連絡頂きたく思う。
2008/09/05
サブプライムローンに思うこと
米国のサブプライムローンのニュースをどの様に感じられているだろうか?
「結局、米国の家も日本の家の様に大幅に下落してしまうのか」そう思われている方も少なくはないと思う。
テレビのニュースでは解りにくいので、少々付け加えてご説明したい。
サブプライムローンで破綻した多くは、通常の銀行ローンが支払えない白人以外の低所得者がその多くを占める。米国の住宅街では、大凡街自体が同じ様な所得層によって形成されている。特に、テレビに撮影される空き家の街は、今回のサブプライムの打撃をまともに受けた低所得者向けの街であり、その為、映像の多くは空き家となった街が定番なのである。
高級住宅街で同様の差し押さえがあるが、これは住宅バブルの影響により、異常に高騰した住宅を更に投資目的に購入した人々がローン返済不能になった為である。
一見、全米の住宅価格が大幅なにダウンしている様に思うが、ニューヨーク州では、8%程度の下落に納まっているらしい。カリフォルニアに自宅を持つ知人もそれほど影響はありませんと言っていた。
米国では差し押さえの期限が来ると、突然警察官が訪れ、即刻強制退去となるらしい。これだけを聞くと、「それはあまりにも酷い!」と思うが、実はそうでもない。
以前、この日記でも少し紹介したが、日本と決定的な違いがある。米国では返済が滞って差し押さえられた瞬間、残りのローンは抹消される。日本では、差し押さえられたあげく、ローンも残る。(住宅そのものに価値はないという理由から)
しかし、日本においても差し押さえ前なら、価格はユーザーからの「こんな家なら暮らしてみたい」という人気で決まる。その為、私は多くのユーザーから「こんな家が欲しいよね」と思うような家をつくった方が人生に巾が持てると思いますよ」とお話しさせて頂いている。事実、地域の不動産評価価格より、1000万以上の高値で売買された事例がある。
通常米国では、デザイナーズ住宅の様な流行に左右されやすいデザイン住宅には、銀行もお金を貸してくれない。理由はシンプルである。流行が去った時、欲しいというユーザーが居ない為である。クラシック音楽同様、クラシックデザインの建物は時を経ても人気は衰えにくいと言える。
先行き不透明な時代だからこそ、将来、「高く売れたり、貸せたり」出来る可能性が高い家の方が暮らす方の気持ちや人生の選択肢の巾が広がると思う。
2008/08/29
「耐震性は問題ありませんよね?」
来週日曜日にご契約頂くお客様から、「そういえば、耐震性のことを一度もお尋ねしていませんでしたが、念の為に一度お聞きしたいと思っていました」と忘れていたかの様に言われた。実はこの様に耐震性のことを忘れていたかの様に質問される方ほど、とことん家づくりの勉強をされている。
あなたが時計を購入する際、(特殊な使用状況を除いて)時計が壊れないことを判断基準とするだろうか?時計は壊れないことは既に当たり前となっているのと同様に、手抜き工事がされていない限り、家も阪神淡路の震災程度では壊れないのは当たり前である。
わざわざそれを売りにするのも如何なものかと思う。「像が乗っても大丈夫です」=「この時計は壊れませんよ」と言っているのと同じである。
丈夫さだけが極端にハイスペックな家に暮らして本当に暮らす家族が幸せになれるのだろうか?家づくりの真髄は、家づくりを通して「暮らす家族の悦びや幸福感」を手に入れることだと思う。ただ、そこに気付く人は0.1パーセントも居ないのではと思う。耐震性、断熱性能、電気仕掛けの便利な設備、どれも魅力的だが、残念ながら人はそれだけでは心の豊かさを得ることは出来ない。
来週ご契約頂くこのお客様は既にそのことに気付かれていたことにとても驚いた。
家をつくることによって、暮らす家族の魂が悦びに変わる・・・「感性価値」を持たせたいと常々思っている。(「感性価値」は現在商標登録出願中)
2008/08/26
アダム様式の家、間もなく小牧市で完成
奥様の想いが随所に込められた家が間もなく完成する。現場は仕上げの最終段階。
奥様がこの家を実現する為に、途方も無い数のハードルをいくつもいくつも越えられて来たと思う。家づくりは、実際につくる過程より、そこに至るまでの過程の方が遥かに道程は長いと私は思う。



2008/08/22
ドライウォールで最も大変な作業
ドライウォール職人は、このペーパー掛けが最も大変な作業だという。
猛暑の中でのペーパー掛けは、汗とパテの粉でネトネトのドロドロになる。
私には極めて平滑な面に仕上がっていると思われる壁面を彼らは何度も何度も納得のいくまで丁寧にペーパーを掛けていく。
「ペーパー掛けの日は、家に帰りにくいんだよなぁ」と笑いながら言った。
追伸、職人曰く、日本のパテと彼らが使用する輸入のパテは明らかに違うという。日本のパテはフォースター(ホルムアルデヒドの最高安全率を示す)にも関わらず、パーパー掛けの際、目に入ると激痛がするらしい。机上論より、職人の生の声の方が真実だと私は思う。品質、職人や暮らす方のことを考え、輸入のドライウォール専用パテを使用している。


2008/08/11
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