
奥さんは、ご主人が持ち帰った家づくりに関する資料に目を通しました。そこには見たことのない家のプランがありました。
奥さんは心の中で… 「こんな家に住んでみたい」
しかしその家は、奥さんの家づくりの対象にはまったく含まれていない家でした。奥さんは子育て、家事に追われる中で「家事を如何にラクにするか」を考えていました。
そして、奥さんが描いたものは・・・描いたことのない「楽しそうな自分の姿」でした。
そこから家を手に入れる目的が変わりました。「毎日を楽しく暮らせる家にしたい」。
家事をラクにしてくれる機能的な家は必要です。しかし、そこだけに目を向けた家づくりではなく、楽しさのある家づくりを加えたとしたら手に入るものは変わるはずです。毎日を楽しく暮らすことが出来れば、人生は豊かになります。
家を手に入れる目的が「毎日を楽しく暮らす家」、その結果得られるものとは…。
物質的な達成ではなく、心を満たしてくれる精神的な満足なのです。

家を3軒建てたある女性のお客様がお友達に言いました。「生活のためだけだったら、わざわざ家なんて建てなくてもいいのよ。家は人生を楽しくするために手に入れるのよ。」
説得力のある深いお話しです。家は、奥さんにとって人生の大半の時間を過ごす場です。ご主人にとっては、仕事で頑張って働き、疲れた体と心を休める場です。お子さんにとっては、成長を支える大切な環境の場となります。手に入れたいのは、「ここに居るのが一番楽しい」と家族みんなが思える家です。
使い易さや便利さを求めたものは、使って初めてその良さが分かります。しかし、それだけで暮らしが楽しくなることは難しいでしょう。暮らしを楽しめる家とは、実際に住んでいる人たちが笑顔で楽しい気持ちでいられることです。
こんな素敵な家に住めば、いつも気持ち良くいられます。きれいなお花を見ていると穏やかな気持ちになるように、そこに居るだけで家族みんなが自然と笑顔となり、楽しい毎日を送れます。楽しい気持ちは、暮らしを豊かにしてくれます。

あるお客様から聞いた実際の話です。
一日の仕事を終えて帰宅したご主人は、自宅の駐車場に車を停めて降りた後、周りに誰もいないことを確かめます。そして誰もいないことを確かめた後、自分の家が一番良く見える場所に立って眺めます。
「美しい家だなぁ~」
「カッコいい家だなぁ~」
「すごいいい家だなぁ~」
そして…
「この家造った俺ってスゴイじゃん」
この家に住んでから、何となく自分に自信が持てるようになりました。
ご主人にとって「俺ってスゴイじゃん」と思える家は誇りです。きっと、「俺の家は、どの家にも負けない」という思いがあるでしょう。それは、自分の自信へとつながります。家という存在が自分に自信、そして自尊心を与えてくれるのです。

家の中において夏の暑い時、冬の寒い時、人はどこに集まるでしょうか?夏であれば暑さを出来るだけ感じない場所、冬であれば寒さを出来るだけ感じない場所、つまりより快適な場所を求めます。なぜ快適な場所を求めるのかと言えば、居心地が良いからです。人はいつも心地良さを望んでいます。大きな家でも日常的に使われるのは、一部の部屋に限られていることはよくあることです。
写真をご覧下さい。開放感のある室内、装飾とお洒落な家具、落ち着きのある雰囲気が心地良い空間を作り上げています。心地良い空間は心を穏やかにしてくれます。日頃仕事で忙しいお父さんも、心地良い空間の中ではお子さんにリラックスした気持ちで絵本を読み聞かせてあげることが出来ます。もし、これが心地良さの乏しい空間であったとしたら、お父さんも勧んで絵本を読む気持ちにはなれないでしょう。
家族みんなが穏やかな気持ちでいられる心地良い家を造ることが出来れば、親子関係、家族関係も自然と良好なものになるでしょう。

素敵な家に住むと周りの人から称賛の声が届きます。「いいなぁ~、私もこんな素敵な家に住みたいな」と憧れの声が届くこともあります。住んでいる人にとっては、とても気持ちの良い嬉しい声です。人から褒められることほど気分の良いことはありません。もしマイホームを通していつも褒められるとしたら、人生の楽しさもより深いものになるのではないでしょうか。
写真をご覧下さい。このダイニングの椅子にかけて、そこから見える光景から感じ取れるものは何とも言えない心地良さです。
普段あまり褒めることをしないお客様のお父さんがこの家に初めて来た時、食事会が開かれました。ダイニングの室内が一番見渡せる席に座ったお父さんの口から出た言葉は…
「細部まで無駄のない家だ」
「見えるものがみんな気持ち良い」
普段褒めることのない親からのこの言葉は、最高の贈り物になったと思います。
魅力のある家に住むことで、日常的に素敵な言葉が届けられます。自然と心が豊かになって行くような気がします。

子育て、掃除、洗濯、食事の準備を毎日しなければいけない奥さんは、大変です。ゆっくり休む暇も、自分のことをする時間もなく、一日を通して気が休まる時がありません。
アパートに住んでいる方から良く聞く話があります。その狭さから物があふれ、片付けたと思えば、すぐ子供がおもちゃなどを引っ張り出し、また片付けないといけない。その後片付けたとしても、整理整頓どまりで物が見えることに変わりがなく、なかなか落ち着いた気持ちにはなれません。
小さなストレスの繰り返しで、イライラが溜まります。そして、その空間にいることが辛くなってしまうのです。一日を過ごす暮らしの場がストレスの溜まる環境なのか、リラックスする環境なのかは、住む人たちにとって、とても大きなことと言えます。
想像してみてください。素敵なもの、好きなものに囲まれて、目に映る光景が心落ち着く素敵な空間だったとしたら・・・。
実際に素敵な空間の家に住んでいる方々の声で共通していることの一つが、生活のストレスを感じなくなったことです。そうなった理由は収納が多いということよりも、素敵で心地良い空間にいることで、いつも気分が良いということです。気分が良いからリラックスしていられます。
素敵で心地良い空間が気持ちにゆとりを持たせ、穏やかな心にしてくれる。この事実が実際に体験している方々から届いています。

家づくりを始める前に、どんな家にしたいかを要望書に書いていただきます。要望書の最後に「家を手に入れてどんな暮らしがしたいですか?」という質問があります。実は、その答えはほとんど共通しています。
笑顔と会話のある暮らし。
家族みんなが楽しくいられる暮らし。
友達、親族みんなに来てもらえる暮らし。
日々幸せを感じていられる暮らし。
家づくりの要望はそれぞれの家族で異なりますが、最終的に求めるものは同じ家族の幸福です。
心地良い空間があり穏やかな気持ちでいられ、いつも家族の温かさにふれていられたら、心は満たされるはずです。そして満たされた心は言葉と行動を優しくします。妻に、夫に子供にかける言葉には優しさがあります。優しい言葉は相手の受け止め方、そして行動を変えます。まったく掃除をしなかったご主人が、頼まれることもなく掃除機をかけ出すということはよくある話です。
心地よい環境を作ることからいろんなことが良い循環となり、家族みんなが幸せを感じることになります。

満たされた心は、人に変化をもたらします。
新居に入居後の奥さんが共通して思っていることがあります。
それは…「こんな素敵な家を造ってくれてありがとう」
ご主人への感謝の想いです。
実際に奥さんから聞いた話です。
「アパートで暮らしている時は、家事と子育てに追われる毎日で心に余裕がなく、主人が頑張って働いていてくれることが見えず感謝の気持ちを持てませんでした。この家に住んでからは「こんな素敵な家を造ってくれてありがとう」という気持ちがあります。仕事から帰ってくる主人を、「頑張ってくれてありがとう、お疲れ様、お帰りなさい」と迎えられます。」
生活環境が変わり心に余裕を持てたことで、物事の見方や受け止め方が良い方向に向います。妻から夫へ、夫から妻へ感謝する気持ちや機会が増えれば、より良い夫婦関係を築くことが出来ます。感謝し尊重し合う親の姿は、それを見ている子供の心を豊かなものにすることでしょう。